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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻1号

2004年01月発行

文献概要

特集 癌en bloc切除とnon-touch isolation techniqueの考え方と実践

乳癌手術におけるen blocリンパ節郭清

著者: 丹黒章1 山本滋1 長島由紀子1 兼田健一郎1 亀井滝士1 渡邊裕作1 岡正朗1 菅一能2 上田克彦2

所属機関: 1山口大学医学部消化器・腫瘍外科 2山口大学医学部附属病院放射線部

ページ範囲:P.13 - P.18

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 要旨:Halsted手術に代表されるen bloc切除の概念は,ホルモン,化学療法が奏効する乳癌の“全身病”としての認知,放射線治療との比較試験,乳房温存手術と術後治療の普及により,次第にその意味を失いつつあった.しかし,センチネルリンパ節生検(SLNB)の登場によりかえってen bloc切除の重要性が再認知されたように思われる.

 SLNBの目的は不必要な郭清を省略することにあり,そのためには転移の見落としを回避し,転移陽性例にはできるだけ局所制御と正しい病期診断により術後治療を行わなければならない.当教室では,乳房温存手術において二期分割手術によるSLNBとwide excision,内視鏡下en bloc腋窩郭清(高度先進医療)により整容性と根治性を両立させている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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