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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻1号

2004年01月発行

特集 癌en bloc切除とnon-touch isolation techniqueの考え方と実践

膵癌手術におけるnon-touch isolation techniqueの考え方と実践

著者: 中尾昭公1 金子哲也1 竹田伸1 井上総一郎1 金住直人1 杉本博行1

所属機関: 1名古屋大学大学院医学系研究科病態制御外科(第2外科)

ページ範囲:P.43 - P.48

文献概要

 要旨:膵頭部癌手術(PD)においては,Kocherの授動術に代表されるようにnon-touch isolation technique(NTIT)は不可能とされてきた.筆者らは1981年に門脈カテーテルバイパス法を開発した.膵頭部領域への血液流入路である胃十二指腸動脈,下膵十二指腸動脈を膵頭部に触れることなく結紮・切離し,膵よりの流出路である脾静脈は膵切離面で結紮・切離,膵上下縁にて門脈ならびに上腸間膜静脈を同時切離することによって膵頭部領域からの流出路も完全に途絶した状態で,膵頭十二指腸切除を施行するisolated PDを開発した.この間,門脈カテーテルバイパス法により門脈うっ血は予防され,手術が安全に施行できるようなった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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