文献詳細
臨床研究
原発性肝癌における骨転移例の経過と疼痛緩和
著者: 川浦幸光1 龍沢泰彦1 石田善敬1 平能康充1 清水淳三1
所属機関: 1石川県済生会金沢病院外科
ページ範囲:P.71 - P.74
文献概要
原発性肝細胞癌(HCCと略)の骨転移の頻度が臨床例において5.1%と報告されている1).疼痛の激しさに加え,運動を著しく障害するため,QOLの低下をきたす.最近では肝再発に対しても種々の治療が行われ,長期間生存する例が増加している.長期生存に伴って骨転移例が増加している.本稿では原発性肝癌症例で,肝再発を生じた後,骨転移を認めた症例の経過と疼痛緩和について非骨転移例と比較して検討した.
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