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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻10号

2004年10月発行

文献概要

特集 周術期の輸液と感染対策

術前患者の評価と術前準備

著者: 吉田孝司1 森俊幸1 杉山政則1 跡見裕1

所属機関: 1杏林大学医学部第1外科

ページ範囲:P.1249 - P.1254

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 要旨:手術は完全回復を放棄した侵襲を伴う治療法であり,組織の損傷や生体への侵襲という犠牲を払っても,それを凌駕する結果を得ることにより容認されてきた治療法ともいえる.低侵襲治療など手術法自体の進歩のみならず,患者の評価や周術期の輸液療法を含めた患者管理法の進歩により,手術のアウトカムをより良いものとすることが外科医の使命である.「敵を知り己を知れば百戦危うからず(孫子)」である.すなわち術前,患者が潜在的にもつ危険因子を的確に評価し,可能性のある合併症に対し予め準備を行い,リスクに見合った手術法を選択することによって手術により得られるメリットを最大化することができる.本号の特集,周術期の輸液と感染対策に関連する敵,すなわち心肺腎機能,肝機能や内分泌代謝,栄養評価によるリスク評価を概説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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