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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻10号

2004年10月発行

文献概要

外科の常識・非常識 人に聞けない素朴な疑問 8

胆囊管の遺残は避けるべきか

著者: 中川国利1

所属機関: 1仙台赤十字病院・外科

ページ範囲:P.1326 - P.1327

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【素朴な疑問】

 胆囊を摘出する際には,胆囊管が遺残すると不定愁訴を生じることがあるため,胆石症の手術では胆囊管は総胆管ぎりぎりで切断し,胆囊管をできるだけ残さないようにするのが基本であった.ところが腹腔鏡下手術の時代になると,胆囊管を総胆管ぎりぎりで切離するのは危険であり,胆囊管は余裕を持って切離したほうが安全であるとされている.腹腔鏡下胆囊摘出後の患者に不定愁訴が増えている様子はないが,胆囊管は少しくらい残してもよいのであろうか.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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