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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻10号

2004年10月発行

文献概要

私の工夫 手術・処置・手順

粉瘤の摘出

著者: 中川国利1

所属機関: 1仙台赤十字病院外科

ページ範囲:P.1332 - P.1333

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 粉瘤は皮脂腺管の閉鎖によって生じた貯留囊胞である.粉瘤の内側は扁平上皮から成り,脂質を含む粥状物質を含んでいる.また,皮脂腺排泄口からの細菌の侵入によって化膿する頻度が高い.

 粉瘤の基本的治療は摘出である.一般的には,以下のような治療法が行われている1~3).非感染例では局所麻酔下に皮膚切開(小さい例では直線,大きい例では紡錘形)を加え,囊胞壁を破らないように壁組織を把持・牽引し,周囲から剝離する.壁が破れた場合には,損傷部を鉗子で把持して摘出する.摘出後,死腔を残さないようにマットレス縫合を行う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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