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臨床研究
リンパ節転移状況からみた右側結腸癌に対する至適切除範囲の検討
著者: 高橋周作1 佐藤裕二1 近藤正男1 篠原敏樹1 前田好章1 藤堂省1
所属機関: 1北海道大学医学部第1外科
ページ範囲:P.1335 - P.1342
文献購入ページに移動従来から右側結腸癌に対する標準術式として結腸右半切除術が施行されてきた2,3)が,この術式では回盲部から横行結腸に及ぶ広範囲の腸管が切除される.また食物通過時間,大腸内嫌気性菌の逆行性増殖の抑制,胆汁酸・ビタミンB12の吸収,免疫に関与する4)とされるBauhin弁も喪失するため排便習慣などへの悪影響が考えられる.近年Bauhin弁温存結腸切除により良好な排便習慣が得られたとの報告5,6)や鏡視下手術などの縮小手術が注目される中,右側結腸癌の至適切除範囲を再検討することは臨床上有用と考えられた.今回自験例から至適切除範囲を再検討したので報告する.
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