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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻10号

2004年10月発行

文献概要

臨床研究

リンパ節転移状況からみた右側結腸癌に対する至適切除範囲の検討

著者: 高橋周作1 佐藤裕二1 近藤正男1 篠原敏樹1 前田好章1 藤堂省1

所属機関: 1北海道大学医学部第1外科

ページ範囲:P.1335 - P.1342

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はじめに

 従来から右側結腸癌に対する標準術式として結腸右半切除術が施行されてきた2,3)が,この術式では回盲部から横行結腸に及ぶ広範囲の腸管が切除される.また食物通過時間,大腸内嫌気性菌の逆行性増殖の抑制,胆汁酸・ビタミンB12の吸収,免疫に関与する4)とされるBauhin弁も喪失するため排便習慣などへの悪影響が考えられる.近年Bauhin弁温存結腸切除により良好な排便習慣が得られたとの報告5,6)や鏡視下手術などの縮小手術が注目される中,右側結腸癌の至適切除範囲を再検討することは臨床上有用と考えられた.今回自験例から至適切除範囲を再検討したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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