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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻10号

2004年10月発行

文献概要

臨床報告・1

乳房温存療法後にBOOP様肺炎を発症した2例

著者: 武者信行1 番場竹生1 本間英之1 坪野俊広1 酒井靖夫1 相場哲郎1 川口正樹1 牧野真人2

所属機関: 1済生会新潟第二病院外科 2済生会新潟第二病院呼吸器内科

ページ範囲:P.1365 - P.1369

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はじめに

 乳房温存療法は乳癌学会のガイドライン1)を参考にすると,腫瘍径3.0cm以下の単発乳癌では標準治療と呼べる段階まで来ている.手術と放射線の両者の特長を生かし,相補的に用いる乳房温存療法は乳房温存手術と腋窩郭清の後に残存乳房に照射を加えることを必須としている.近年この乳房温存療法の後,3か月から半年前後に器質化肺炎を伴う閉塞性細気管支炎(bronchiolitis obliterans with organizing pneumonia:BOOP)を併発した報告が増加している2~4).当科でも2例のBOOP様肺炎を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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