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特集 小外科・外来処置マニュアル Ⅱ.頭部・顔面・口腔・咽頭
25.鼻外傷,鼻骨骨折
著者: 内藤健晴1
所属機関: 1藤田保健衛生大学医学部耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.84 - P.86
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外来診察および処置の対象となる程度の鼻骨骨折はスポーツや喧嘩で起きることが多いため,患者は10~20歳代の男性が圧倒的に多い1).交通事故や労働災害では,ほかの顔面骨骨折を合併していることが多いため,外来処置の対象となることは少ない2).鼻骨の単独骨折は受傷から2週間以内であれば,外来で局所麻酔下に非観血的整復術が可能である3).整復術の目的は審美的なことだけでなく正常な鼻呼吸機能の回復にもあるので,処置は正確な鼻内所見が観察できる能力を有する医師によらなければならない.
外来診察および処置の対象となる程度の鼻骨骨折はスポーツや喧嘩で起きることが多いため,患者は10~20歳代の男性が圧倒的に多い1).交通事故や労働災害では,ほかの顔面骨骨折を合併していることが多いため,外来処置の対象となることは少ない2).鼻骨の単独骨折は受傷から2週間以内であれば,外来で局所麻酔下に非観血的整復術が可能である3).整復術の目的は審美的なことだけでなく正常な鼻呼吸機能の回復にもあるので,処置は正確な鼻内所見が観察できる能力を有する医師によらなければならない.
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