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特集 小外科・外来処置マニュアル Ⅱ.頭部・顔面・口腔・咽頭
26.鼻出血
著者: 大越俊夫1
所属機関: 1東邦大学医学部第2耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.88 - P.89
文献購入ページに移動鼻出血の原因,病態
鼻出血は頻度の高い耳鼻咽喉科の救急疾患である.鼻出血の好発年齢は鼻いじりの多い小児に多く,鼻中隔軟骨部前下部のいわゆるキーゼルバッハ部位からの前出血が70~90%であり,予後もよい.一方,高齢者では中鼻道後部や鼻中隔後端などの蝶口蓋動脈からの後鼻出血や前・後篩骨動脈からの上鼻出血もあり,止血に難渋する厄介な疾患である.また,受診時には止血していることも多く出血点不明のことも多い.
鼻出血は頻度の高い耳鼻咽喉科の救急疾患である.鼻出血の好発年齢は鼻いじりの多い小児に多く,鼻中隔軟骨部前下部のいわゆるキーゼルバッハ部位からの前出血が70~90%であり,予後もよい.一方,高齢者では中鼻道後部や鼻中隔後端などの蝶口蓋動脈からの後鼻出血や前・後篩骨動脈からの上鼻出血もあり,止血に難渋する厄介な疾患である.また,受診時には止血していることも多く出血点不明のことも多い.
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