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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻11号

2004年10月発行

文献概要

特集 小外科・外来処置マニュアル Ⅱ.頭部・顔面・口腔・咽頭

30.耳垢,外耳道異物

著者: 大木幹文1

所属機関: 1東邦大学医学部附属大病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.98 - P.99

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 耳垢は本来,生理的なものである.外耳道入口部から半分は軟骨部外耳道と言い,耳垢線が存在する.耳垢は個人によってその性状が異なる.乾燥した耳垢は顎の運動と耳毛の働きで自然に外に出てくる.しかし,粘性の耳垢であったり,みずから耳掃除をすると奥の骨部外耳道に耳垢を押し込んで耳閉感が出現する(図1).外耳道異物は骨部外耳道に異物がはまり込むことが多い.特に外耳道は軟骨部外耳道と骨部外耳道が“く”の字に曲がっているので,一度,骨部外耳道に耳垢や異物が入ると,外に出すのは難しい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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