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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻11号

2004年10月発行

特集 小外科・外来処置マニュアル

Ⅱ.頭部・顔面・口腔・咽頭

33.耳介血腫

著者: 高山幹子1

所属機関: 1東京女子医科大学耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.106 - P.108

文献概要

疾患の概念

 耳介は前面が皮膚と軟骨が密に付着しており,後面は脂肪や結合織などで疎に結合している1).このため,外傷あるいは継続した刺激が加わることによって耳介の皮膚と軟骨との間にずれが生じ,耳介軟骨を穿通している多数の血管の断裂が起こって皮膚と軟骨との間に出血をきたす1).その原因としては,相撲や柔道,レスリング,ボクシングなどの格闘技やラグビーなどによる耳介に反復する刺激や打撲が加わったことによる.耳介を触る習慣や,同じ耳を下にして寝るなどの長期にわたる刺激によっても起こり得る.一方,原因の明らかでない特発性耳介軟骨膜炎の場合もある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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