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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻11号

2004年10月発行

文献概要

特集 小外科・外来処置マニュアル Ⅳ.胸部

51.急性乳腺炎,慢性乳腺炎

著者: 鈴木育宏1 徳田裕1

所属機関: 1東海大学医学部外科学系乳腺・内分泌外科学

ページ範囲:P.165 - P.167

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はじめに

 乳房の炎症性疾患の診断に際しては,まず第一に妊娠と産褥に伴った授乳性変化が起因しているか否かを検討することが重要である.さらに,発症様式から急性あるいは慢性に経過しているかを判断する必要がある.急性炎症の多くは授乳期,ことに産褥期に発生する産褥性乳腺炎(puerperal mastitis)であり,うっ滞性乳腺炎(stagnation mastitis)と急性化膿性乳腺炎(acute purulent mastitis)に分類される.一方,慢性乳腺炎は結核,梅毒などの特異的炎症は別にして,乳輪下膿瘍(subareolar abscess)という特殊な形式で発症する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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