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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻11号

2004年10月発行

文献概要

特集 小外科・外来処置マニュアル Ⅳ.胸部

54.女性化乳房

著者: 中野正吾1 山下純一1

所属機関: 1愛知医科大学乳腺内分泌外科

ページ範囲:P.175 - P.178

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はじめに

 女性化乳房とは,男性の乳腺が一側性もしくは両側性に女性乳房のように発育,肥大したものを言う.乳頭を中心とした限局性のものから,成熟女性の乳房のように半円状に膨隆するものまで様々である.成因は一般にエストロゲンの相対的過剰状態によるとされており,思春期や老年期にみられる生理的乳腺肥大や内分泌によるもの,肝疾患に伴うもの,薬剤に起因するもの,さらに以上の成因の認められない原因不明の特発性乳腺肥大に分類される.

 本症の老年期発症年齢と男性乳癌の好発年齢は重なるため,日常臨床上,留意すべき疾患である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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