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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻11号

2004年10月発行

文献概要

特集 小外科・外来処置マニュアル Ⅴ.腹部・腰部

57.腹壁腫瘤

著者: 青木久恵1 跡見裕1

所属機関: 1杏林大学医学部外科

ページ範囲:P.187 - P.189

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疾患の概念

 日常の診療で,体表に腫瘤を触知して外来を訪れる患者は多いが,腫瘤の発生部位や質的診断はしばしば容易ではない.肉眼所見や画像検査のみでは正確な診断ができないことがあり,その場合,悪性変化の有無を含めて組織学的検索(外科的生検)を要する.ここで言う腹壁とは皮膚,皮下脂肪,筋膜,腱膜,筋,腹膜前脂肪織,腹膜からなり,腹壁腫瘤はこれらの組織から発生するものを指すが,本稿では,皮膚由来と腹膜を除いた腹壁から発生した腫瘤について述べる.

 腹壁の腫瘤性病変には以下に挙げられるものがある.

 (1)尿膜管囊腫

 (2)腹壁ヘルニア

 (3)腹直筋血腫

 (4)炎症性腫瘤

 (5)腹壁良性腫瘤

 (6)腹壁悪性腫瘤

 (7)デスモイド

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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