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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻11号

2004年10月発行

文献概要

特集 小外科・外来処置マニュアル Ⅵ.直腸・肛門

68.肛門掻痒症

著者: 大谷剛正1 渡邊昌彦1

所属機関: 1北里大学医学部外科

ページ範囲:P.219 - P.221

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はじめに

 肛門掻痒症(prurutis ani)とは肛門部の掻痒感を主訴とする疾患の総称で,原因は多様である.最近は肛門症状を主訴として来院する患者にも,痔核,痔瘻,裂肛といった三大肛門疾患のほかに,炎症性腸疾患に伴う肛門疾患や悪性腫瘍,ポリープ,機能的疾患として直腸脱や便秘の疾患がある.また,本稿で扱う肛門掻痒症といった疾患も増加してきている.さらに肛門部性行為感染症の増加も問題で,肛門の診察だけではなく大腸全体,さらには他疾患の存在の確認が必要となってきている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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