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特集 小外科・外来処置マニュアル Ⅵ.直腸・肛門
71.直腸内異物
著者: 貞廣莊太郎1
所属機関: 1東海大学医学部消化器外科
ページ範囲:P.227 - P.229
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臨床的に問題になる症例の大部分は,性的快楽を求めて経肛門的に挿入した異物が回収不能となり来院する患者である.自験の19例においても,経口摂取された異物が直腸内異物として問題になったのは,魚の釣り針と缶キャップを誤摂取した各1例に過ぎない.
まず,経肛門的に挿入された異物による腸管穿孔の有無を確認することが重要である1,2).回収不能となった異物は,大きさ,材質,形態など多種多様であり,異物の除去にあたっては,異物の位置,形状,材質に適した方法ならびに用いる道具を個々の症例ごとに工夫する必要がある.さらに,異物を除去したのち,内視鏡で直腸内の損傷の有無および程度を確認することが重要である.
臨床的に問題になる症例の大部分は,性的快楽を求めて経肛門的に挿入した異物が回収不能となり来院する患者である.自験の19例においても,経口摂取された異物が直腸内異物として問題になったのは,魚の釣り針と缶キャップを誤摂取した各1例に過ぎない.
まず,経肛門的に挿入された異物による腸管穿孔の有無を確認することが重要である1,2).回収不能となった異物は,大きさ,材質,形態など多種多様であり,異物の除去にあたっては,異物の位置,形状,材質に適した方法ならびに用いる道具を個々の症例ごとに工夫する必要がある.さらに,異物を除去したのち,内視鏡で直腸内の損傷の有無および程度を確認することが重要である.
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