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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻11号

2004年10月発行

文献概要

特集 小外科・外来処置マニュアル Ⅶ.尿路・性器

78.嵌頓包茎

著者: 岸洋一1

所属機関: 1国家公務員共済組合連合会横須賀共済病院泌尿器科

ページ範囲:P.248 - P.249

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疾患の概念

 包茎の状態で無理に包皮を冠状溝より近位まで翻転させたため,狭い包皮輪により亀頭と包皮先端が絞扼されて,亀頭,包皮がともに腫脹し,元に戻らなくなった状態をいう.時間の経過とともに腫脹が増悪して包皮輪が締め付けられ,悪循環でますます腫脹が進行し,ついにはその部分が壊死に至る.完全に亀頭が露出している状態や包皮輪に余裕のある仮性包茎ではこのようなことは生じない.自慰目的や包茎を矯正しようとして無理に包皮を翻転し,そのままの状態にして生ずることが多い.また診察や尿道カテーテル留置などの際,包皮を翻転し,元の状態に戻さないで生じた医原性の場合もある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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