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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻11号

2004年10月発行

文献概要

特集 小外科・外来処置マニュアル Ⅶ.尿路・性器

79.亀頭包皮炎

著者: 岸洋一1

所属機関: 1国家公務員共済組合連合会横須賀共済病院泌尿器科

ページ範囲:P.250 - P.250

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疾患の概念

 亀頭部の炎症,包皮部の炎症は単独にも生ずるが,多くは合併して,亀頭包皮炎となる.亀頭が完全に露出している状態ではほとんど起こらない.すなわち,幼小児や包茎の人に生ずる.包皮と冠状溝の間に少量の尿や分泌物が停滞して癒着を生じ,恥垢がたまり,包皮内が不潔となり,これに感染が加わり発症する.また包皮に小さなキズがつき,それに感染することもある.老人では炎症を繰り返すようなら糖尿病が合併していることがあるので,その点のチェックが必要である.成人ではコンジロームなど腫瘍が隠れていないか確認する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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