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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻11号

2004年10月発行

文献概要

特集 小外科・外来処置マニュアル Ⅶ.尿路・性器

84.バルトリン腺囊腫

著者: 藤井亮太1 牧野田知1

所属機関: 1金沢医科大学産科婦人科

ページ範囲:P.262 - P.263

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はじめに

 バルトリン腺囊腫は外来診療でしばしば遭遇する外陰疾患のひとつで,通常は片側腟前庭部下方を中心とした軟らかい腫瘤を形成し,診断に迷うことは少ない.バルトリン腺囊腫には慢性の炎症で腺導管の開口部が癒着・閉塞した結果,分泌液が徐々に貯留して生じる囊胞(cyst)と,細菌感染による急性炎症の結果生じる膿瘍(abscess)とがある.膿瘍の起炎菌としてブドウ球菌,大腸菌,嫌気性菌など多種多様な細菌が複合感染を起こしていることが多い1,2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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