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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻11号

2004年10月発行

文献概要

特集 小外科・外来処置マニュアル Ⅷ.四肢・皮膚

92.小児の肘関節周辺骨折

著者: 笹重善朗1 下野研一1

所属機関: 1中国労災病院整形外科

ページ範囲:P.284 - P.286

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頻度

 肘関節周辺の骨折は小児骨折のなかでも頻度が高い骨折の1つである.発生頻度では上腕骨顆上骨折の発生が最も多く,ついで上腕骨外顆骨折,尺骨近位部骨折,橈骨頭・頸部骨折,上腕骨内上顆骨折,肘関節脱臼・脱臼骨折などである.過去25年間に当科で治療を行った14歳以下の肘関節周辺骨折626例の内訳では,上腕骨顆上骨折53.4%,上腕骨外顆骨折20.1%で,両者が全体の約3/4を占めていた.以下尺骨近位部骨折8.9%,橈骨頭・頸部骨折4.8%,肘関節脱臼・脱臼骨折4.5%で,上腕骨遠位骨端離開,上腕骨内顆骨折はきわめて稀な発生であった(図1).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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