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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻11号

2004年10月発行

文献概要

特集 小外科・外来処置マニュアル Ⅷ.四肢・皮膚

96.de Quervain病(ドケルバン病)

著者: 坂野裕昭1

所属機関: 1横須賀北部共済病院整形外科

ページ範囲:P.296 - P.298

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はじめに

 ドケルバン病は日常診療でよく診る腱しょう炎の1つである.腱しょうは腱の滑動機構を構成するもので,その炎症は腱の正常な滑動を障害し,疼痛や可動制限をきたす.

 40~50歳代を中心とした女性に多い.原因は明らかでないが,繰り返される機械的刺激以外にホルモンなど代謝内分泌系の異常が関与している可能性もある.

 ドケルバン病は伸筋腱第一区画の狭窄性腱しょう炎であり,通常長母指外転筋腱と短母指伸筋腱の2腱が走行しているが,前者は破格が多く,2~3本の副腱が走行していることがあるので注意を要する(図1).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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