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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻11号

2004年10月発行

文献概要

特集 小外科・外来処置マニュアル Ⅷ.四肢・皮膚

105.ガングリオン

著者: 米澤嘉朗1 小島靖彦1

所属機関: 1独立行政法人国立病院機構金沢医療センター整形外科

ページ範囲:P.318 - P.320

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はじめに

 ガングリオンは日常の外来診療で遭遇する比較的頻度の高い四肢軟部腫瘍の1つである.関節包,靱帯,腱しょう,骨膜などから発生する囊腫性腫瘍であり,囊腫内は透明で淡黄色を呈するゼリー様の粘度の高い内容物で満たされている.手関節周囲に好発するが,指屈筋腱腱しょう,肘関節や膝関節周囲,足趾などからも発生する.肘部尺骨神経管周囲,Guyon管内,腓骨小頭周囲などに発生した場合は末梢神経を圧迫して麻痺症状を示す,いわゆるentrapment neuropathyを呈する.稀ではあるが,骨内や神経内に発生する症例もみられる.

 本稿では,日常経験することが多い手周囲のカングリオンについて述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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