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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻11号

2004年10月発行

文献概要

特集 小外科・外来処置マニュアル Ⅷ.四肢・皮膚

108.外反母趾

著者: 澤泉卓哉1

所属機関: 1日本医科大学整形外科

ページ範囲:P.324 - P.325

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疾患の概念

 外反母趾とは母趾のMTP関節部で第1基節骨が外転・内旋することによりMTP関節周囲に疼痛を生じる疾患である.これと同時に第1中足骨が脛側屈して第1・2中足骨の開角が増大しており,母趾は足の軸に対して内転しているが,体軸に対しては外反していることになる.第1中足骨頭は突き出し,滑液包(bunion)を作り,靴などによる機械的・慢性的圧迫のため炎症を起こし,疼痛をきたす.女性に多く,家族歴を証明する例が多い.近年著しく増加しており,特に若い女性と履物との関係が注目されている.また関節リウマチや進行性骨化性筋炎などの合併症としての本症もよく知られている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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