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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻11号

2004年10月発行

特集 小外科・外来処置マニュアル

Ⅷ.四肢・皮膚

110.胼胝腫,鶏眼

著者: 白井滋子1 木村泰三2

所属機関: 1浜松医科大学皮膚科学教室 2富士宮市立病院

ページ範囲:P.330 - P.331

文献概要

疾患の概念

 立位で歩行すると足には荷重負荷が加わる.地面との接点となる皮膚に繰り返し機械的刺激が加わると,防御反応として皮膚は肥厚,つまり角質の増殖をきたす.限局した角質増殖をきたす疾患として胼胝腫,鶏眼があげられる.

 胼胝腫,鶏眼は足底に発生することがほとんどであるが,履物や歩行姿勢,骨の変形の影響を受け,足側縁,足趾にも生じうる.また足背には俗に「座りだこ」といわれる正座位での機械的刺激による角質増殖をきたす.「ペンだこ」「勉強だこ」は筆記具で長時間手指に力が加わることにより生じる角質増殖である.職業,趣味,習慣などによっては手掌,肘頭,膝蓋,口唇にも生じうる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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