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特集 小外科・外来処置マニュアル Ⅸ.乳幼児の外来外科疾患
119.小児鼠径ヘルニア
著者: 星野健1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部小児外科
ページ範囲:P.354 - P.356
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乳幼児の鼠径ヘルニアは小児外科のなかで最も高頻度に見られる疾患であり,小児の1~4%1)に認められる.ほとんどが外鼠径ヘルニアである.
男児の場合胎児期に精巣が後腹膜から陰囊部へ下降する際に同時にこれに沿って腹膜の突起(腹膜しょう状突起)が形成される.女児では同様の現象が卵巣から陰唇へと伸びる円靱帯に沿ってみられる.出生後,しょう状突起が自然閉鎖せずに開存したままであると腹部内臓器が脱出し,鼠径ヘルニアとして症状が発現される.
乳幼児の鼠径ヘルニアは小児外科のなかで最も高頻度に見られる疾患であり,小児の1~4%1)に認められる.ほとんどが外鼠径ヘルニアである.
男児の場合胎児期に精巣が後腹膜から陰囊部へ下降する際に同時にこれに沿って腹膜の突起(腹膜しょう状突起)が形成される.女児では同様の現象が卵巣から陰唇へと伸びる円靱帯に沿ってみられる.出生後,しょう状突起が自然閉鎖せずに開存したままであると腹部内臓器が脱出し,鼠径ヘルニアとして症状が発現される.
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