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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻11号

2004年10月発行

文献概要

特集 小外科・外来処置マニュアル Ⅸ.乳幼児の外来外科疾患

120.臍炎

著者: 松藤凡1

所属機関: 1聖路加国際病院小児外科

ページ範囲:P.357 - P.359

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臍帯の処置

 臍帯は出生後約1週間で乾燥脱落し,その断端は生後2週までには上皮で覆われる.まず,臍帯の処置について述べる.出生時に血液などの付着物をアルコールでぬぐいさり,臍皮膚から数cmの部位にプラスチッククランプをかけ,臍帯を切断する.多くの施設では12時間後に残存臍帯のさらに皮膚寄りの部位を絹糸で結紮している.付着した臍帯はアルコール,フラセチンパウダーやサリチル酸亜鉛化澱粉などを塗布して清潔を保ち乾燥脱落せしめる.当院では退院後も70%アルコールによる消毒を臍帯が乾燥脱落するまで続けるように指導している.出生後の処置が徹底されてからは入院中の臍炎の発症率は1%以下まで激減した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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