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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻12号

2004年11月発行

文献概要

特集 術中の出血コントロールと止血のノウハウ

止血剤の使い方

著者: 松股孝1

所属機関: 1中津市民病院外科

ページ範囲:P.1403 - P.1408

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 要旨:抗凝固剤の服薬歴情報を収集することが術前には重要である.術後はナッハブルーテンの時代から肺血栓塞栓症予防の時代になった.術中の出血コントロールのためには,oozingの防止が重要である.Oozingの防止は手術時間の短縮と輸血の回避につながるが,そのためには,肝機能障害や大型腫瘍などが原因となって術前から存在している凝固線溶活性の異常を把握することが大切である.肝切除術などでは,術中に亢進してくる凝固線溶活性を適切にコントロールする必要がある.デスモプレシン(R)やナファモスタットの有効性を証明し,使用経験を報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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