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特集 術中の出血コントロールと止血のノウハウ
動脈,静脈,臓器出血に対する止血の基本手技
著者: 篠原尚1 水野惠文1
所属機関: 1兵庫県立尼崎病院外科
ページ範囲:P.1409 - P.1413
文献購入ページに移動 要旨:出血は外科手術において宿命的なものであるが,的確な対処を怠れば視野を妨げ,操作を遅らせ,結果として手術のqualityを著しく低下させる.また,出血量が多くなれば輸血が必要となり,生命の危険も伴う.したがって,血管走行を含めた局所解剖を熟知し,出血させない手術を遂行することが重要であるが,出血した場合には速やかにしかるべき止血法を講じることである.すなわち,まず(1)出血点を確認し,(2)原因(動脈か静脈か,実質性出血かなど)を把握したうえで,(3)最適な止血法の選択を行う.本稿では術中によく遭遇する動脈,静脈,臓器からの出血に対する一般的な止血の基本手技を解説した.
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