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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻12号

2004年11月発行

文献概要

特集 術中の出血コントロールと止血のノウハウ

動脈,静脈,臓器出血に対する止血の基本手技

著者: 篠原尚1 水野惠文1

所属機関: 1兵庫県立尼崎病院外科

ページ範囲:P.1409 - P.1413

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 要旨:出血は外科手術において宿命的なものであるが,的確な対処を怠れば視野を妨げ,操作を遅らせ,結果として手術のqualityを著しく低下させる.また,出血量が多くなれば輸血が必要となり,生命の危険も伴う.したがって,血管走行を含めた局所解剖を熟知し,出血させない手術を遂行することが重要であるが,出血した場合には速やかにしかるべき止血法を講じることである.すなわち,まず(1)出血点を確認し,(2)原因(動脈か静脈か,実質性出血かなど)を把握したうえで,(3)最適な止血法の選択を行う.本稿では術中によく遭遇する動脈,静脈,臓器からの出血に対する一般的な止血の基本手技を解説した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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