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文献概要
外科の常識・非常識 人に聞けない素朴な疑問
9.手術後のガーゼ交換は必要か
著者: 松股孝1
所属機関: 1中津市民病院外科
ページ範囲:P.1448 - P.1449
文献購入ページに移動【創部の観察】
毒になりかねない消毒薬を創にたっぷりとつけて,ごわごわしたガーゼを当てるばかりが毎日の外科の医療行為ではない.ガーゼを固定するテープ負けで皮膚は水疱だらけになっている.ガーゼ交換の意義があるとすれば,創部の観察であろう.大腸菌などは20~30分に1回分裂するのだから,人間千年の形質変化をわずか1日で遂げてしまう.抗生物質を何日間も使ってよいはずはない.発赤や創部痛が認められれば,その部分を抜糸して排膿しなければならない.ドレナージすれば治療的抗生物質も必要ない.クリニカルパスのバリアンスにならずにすむ.
毒になりかねない消毒薬を創にたっぷりとつけて,ごわごわしたガーゼを当てるばかりが毎日の外科の医療行為ではない.ガーゼを固定するテープ負けで皮膚は水疱だらけになっている.ガーゼ交換の意義があるとすれば,創部の観察であろう.大腸菌などは20~30分に1回分裂するのだから,人間千年の形質変化をわずか1日で遂げてしまう.抗生物質を何日間も使ってよいはずはない.発赤や創部痛が認められれば,その部分を抜糸して排膿しなければならない.ドレナージすれば治療的抗生物質も必要ない.クリニカルパスのバリアンスにならずにすむ.
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