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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻12号

2004年11月発行

文献概要

外科の常識・非常識 人に聞けない素朴な疑問

10.抜糸はなぜ7日目か

著者: 鎌倉達郎1 満行みどり1

所属機関: 1聖心美容外科

ページ範囲:P.1450 - P.1452

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 われわれ外科医の常識として,抜糸は7日目である.大きな切開創の場合は7日目に半抜糸を行い,翌日あるいは翌々日に残りの抜糸を行うことが多いと思う.少なくとも筆者が一般外科の時代の1990年前半まではこのような常識のもとに抜糸を行っていたのを覚えている.今回,本テーマの執筆機会を得たので,あらためてこの常識について考え直し,美容外科医としての経験のなかから少しでも日々の診療の役に立てばと思い述べる.

 まず,創はどのような時間経過で治っていくのだろうか.現在の知見に照合し,創傷治癒について概観してみる.創傷治癒の機転には,炎症反応期,肉芽形成期,安定期の3つのステップがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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