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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻12号

2004年11月発行

文献概要

近代腹部外科の開祖:Billroth

ビルロート余滴・23―ビルロート「医師(医士)のあり方」を論ず

著者: 佐藤裕1

所属機関: 1北九州市立若松病院外科

ページ範囲:P.1453 - P.1455

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 明治25年2月に発刊された中外医事新報(第285号)に,「維納大学教授ドクトル,ビルロート貴族院に於いて大いに医士の位置を論ず」という一文が掲載されている.これは当時,倫理観の沈潜とともに甚だしく低下していた医師の社会的地位を向上させるべく,ビルロートがオーストリア国会において行った演説の要旨であり,ここにビルロートの医師観(医師のあり方に関する考え)が吐露されているので,今回は,このビルロート演説の紹介文を紹介する.

 Billrothはこのときから15年ほど前に“Lehren und Lernen(教育と学習)”という一文を発表し,当時の医士の立場の困難性について論じたが,明治24年11月25日の国会における医務院設立に関する法案審議に際して意見を陳述し,医務院設立の必要性を説いたのである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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