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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻12号

2004年11月発行

文献概要

日米で異なる外科レジデント教育・医療事情(第5回)

手術場における米国外科研修の到達度

著者: 十川博1

所属機関: 1ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校一般外科

ページ範囲:P.1456 - P.1457

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◇はじめに◇

 過去数回にわたって米国外科研修システムの枠組みについて述べてきた.今回は外科研修の根幹にあたる手術経験の差について述べよう.日本の外科医養成システムとの決定的違いは,米国のシステムではエンドポイントが決まっていて,たとえば一般外科の場合は5年間であり,5年間終了後には単独で一般外科の手術ができるようにシステムを作っているところであろう.これは米国のプラグマティズムが際立っていて,日本やヨーロッパの見て学ぶ方式のやり方とは異なる.

 手術ができなければ卒業できない.それが米国の基本姿勢である.ここでは筆者の所属するニューヨーク州立大学ストーニーブルック校レジデント1年目から5年目までの手術経験を紹介する.ちなみにストーニーブルックではメインとなる大学病院および関連病院のウインスロップ病院,そしてVA(在郷軍人病院)の3つの病院にて研修を行い,アカデミックな現場(ストーニーブルック)と開業外科医中心の病院(ウインスロップ),そしてレジデント主体の病院(在郷軍人病院)という3つの違った環境を経験することができる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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