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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻12号

2004年11月発行

文献概要

臨床研究

開胸術後の疼痛に対する持続肋間神経ブロックの有効性

著者: 矢野義明1 小泉貴弘1 菊池寛利1 浅井陽介1

所属機関: 1独立行政法人国立病院機構天竜病院外科

ページ範囲:P.1479 - P.1483

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はじめに

 開胸手術後の疼痛は,ほかの部位の手術に比べて長時間持続する激痛を伴うことが多く,ひいては重篤な肺合併症を引き起こすリスクファクターでもある1,2).したがって,開胸術後の疼痛を緩和することは,患者の苦痛軽減のみならず肺合併症予防の立場からも重要である.

 今回,筆者らは開胸手術症例に対してSabanathanらの方法1,3)をもとに持続肋間神経ブロック(continuous extraplueral intercostal nerve block:以下,CEINB)を試みたところ,術後の疼痛緩和にきわめて有効な結果を得たため若干の文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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