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手術手技
直腸LST病変に対する粘膜切開剥離術(パラシュート法)
著者: 太田博俊1 二宮康郎1 関誠2
所属機関: 1要町病院付属消化器がんセンター 2癌研究会附属病院消化器外科
ページ範囲:P.1497 - P.1500
文献購入ページに移動最近は無症状でも検診(便潜血反応など)を受ける機会が多くなり,精査の結果,ときに直腸領域に表層拡大型腫瘍(lateral spreading tumor:以下,LST)が発見されることがある.
20mm以下のLSTについては,従来の内視鏡的粘膜切除(endoscopic mucosal resection:以下,EMR)で対処が可能であるが,20mm以上のものに対してはEMRでは一括切除できず,十分な病理診断が得られない症例をときに経験する.Minimally invasive transanal surgery(以下,MITAS)1)やtransanal endoscopic microsurgery(以下,TEM)2)やEndo-GIA法などで一部の施設では切除しているが,大きさによっては辺縁を含めた病巣が一括に,しかも病巣の損傷もなくきれいに切除できないのが現状である.
われわれは病巣が50mm以上あっても,病巣周囲の正常な辺縁を含めて,きれいにしかも一括切除できる粘膜切開剥離法(パラシュート法)を行っているので,その手術手技を紹介する.
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