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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻13号

2004年12月発行

特集 直腸癌に対する手術のコツ

早期直腸癌に対する局所切除術

著者: 前田耕太郎1 花井恒一1 佐藤美信1 升森宏次1 小出欣和1 松本昌久1 青山浩幸1 松岡宏1 勝野秀稔1

所属機関: 1藤田保健衛生大学医学部外科

ページ範囲:P.1523 - P.1527

文献概要

 要旨:肛門縁から5cm以下の低位の腫瘍に対してはローンリトラクターやE,F式の開肛器を使用して5mm程度のsurgical marginを確保しつつ全層で切除を行う.切除は腫瘍肛門側から開始し,はく離した直腸を肛門側に牽引しながら切除する.縫合は腸管軸の短軸方向に手縫いの一層縫合で行う.より高位の腫瘍に対してはE式開肛器を用いて直腸を短縮させることで腫瘍を肛門側に下降させ,次に筋層を含む牽引用の糸針を掛ける.さらに高位の腫瘍ではinvagination techniqueも行う.牽引用の糸を肛門側に牽引することで直腸を重積させた後,surgical marginを確認しつつ自動縫合器を用いて直腸壁を二つ折りにした形で切除と縫合を同時に行う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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