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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻13号

2004年12月発行

文献概要

特集 直腸癌に対する手術のコツ

下部直腸癌に対する括約筋温存手術

著者: 森田隆幸1 梅原実1 西川晋右1 小川仁1 向田和明1 三上泰徳1 小原治枝2 小山基2 村田暁彦2

所属機関: 1青森県立中央病院外科 2弘前大学医学部第2外科

ページ範囲:P.1551 - P.1556

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 要旨:下部直腸癌の標準的治療として括約筋温存手術が普及してきた.癌の肛門側進展の頻度は低いが,腫瘍細胞の分化度,壁深達度,リンパ節転移の状況を見定めながら方針を決定する.実際の手術では解剖学的はく離層を保ち,骨盤隔膜まで完全に直腸をはく離・授動する手技が求められ,安全かつ確実な吻合を行う.術後の排便に関する愁訴は少なくないが,括約筋機能温存手術は括約筋という組織を残すという手術にとどまらず,排便機能温存手術という概念の中で発展させなければならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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