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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻13号

2004年12月発行

文献概要

特集 直腸癌に対する手術のコツ

Fixed Recurrent Tumorに対する仙骨合併骨盤内臓全摘術

著者: 森谷宜皓1 上原圭介1 山本聖一郎1 赤須孝之1 藤田伸1

所属機関: 1国立がんセンター中央病院外科

ページ範囲:P.1571 - P.1576

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 要旨:局所再発には吻合部断端再発から骨盤内を占拠するような巨大なものまであり,治療成績を論ずるには症例の背景を十分吟味する必要がある.骨盤壁に固定ないし浸潤をきたした57例の局所再発癌に対して仙骨合併骨盤内臓全摘術を施行した.手術適応,手術手技の実際を具体的に記述した.最も頻度の高い合併症は仙骨創の哆開で58%にみられた.症例経験に比例して出血量は減少し,合併症率も低下した.3年生存率は64%,5年生存率は41%であった.TPESなどの拡大手術を行うにあたっては各科合同で手術適応を検討し,手術においてもチーム医療としての対応が不可欠であることを強調しておきたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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