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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻13号

2004年12月発行

文献概要

手術手技

非開放式腸々吻合術の実際

著者: 太田博俊12 二宮康郎1 関誠2 斉藤良太2 高橋孝3 高木国夫4

所属機関: 1要町病院付属消化器がんセンター 2癌研究会附属病院消化器外科 3たむら記念病院 4林外科病院

ページ範囲:P.1607 - P.1609

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はじめに

 消化管および腹腔内疾患で開腹手術を行うと,術後に種々の原因で小腸癒着を惹起し,イレウスを併発することがある.小腸の通過障害が単純に癒着はく離で終わることは稀であり,小腸の癒着はく離に加えバイパス吻合が必要になることが多い.腸管狭窄を緩和する目的にバイパス術を施行するとき,腸鉗子をかけ,腸切開して吻合するのが通常である1)が,筆者らは非開放的に腸々吻合法を行っている.腸鉗子がかかりにくい腹腔内深部でも適切な部位に腸管を切開開放することなく汚染の心配もなく造設できる.また,胃切除の再建にB-Ⅱ法吻合にブラウン吻合を併設するが,そのときも同様の方法で汚染なく造設できるので,その手技を記述する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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