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臨床報告・1
A型胃炎を伴った多発性胃カルチノイドの1切除例
著者: 野村朋壽1 米田啓三1 勝又健次1 一宮博勝1 青木達哉2 小栁𣳾久2 芹澤博美3
所属機関: 1牧野記念病院外科 2東京医科大学外科学第3講座 3東京医科大学病理診断学講座
ページ範囲:P.1617 - P.1620
文献購入ページに移動カルチノイド腫瘍は組織学的に低悪性度の古典的カルチノイド腫瘍と高悪性度の内分泌細胞癌に分類される1,2).今回,筆者らは心窩部痛を主訴に上部内視鏡検査を行ったところ胃内に多発するカルチノイドを認めた症例を経験した.精査したところ高ガストリン血症によるA型胃炎を伴った多発性胃カルチノイドと診断した.A型胃炎を伴う多発性カルチノイドは前2者とは異なる腫瘍であり,若干の文献的考察を加えて報告する.
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