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特集 GIST(gastrointestinal stromal tumor)診療の最前線
GIST(gastrointestinal stromal tumor)の現況
著者: 山村義孝1
所属機関: 1愛知県がんセンター消化器外科
ページ範囲:P.126 - P.128
文献購入ページに移動はじめに
臨床的には粘膜下腫瘍の形態をとり,組織学的には紡錘形細胞の増殖からなる消化管の間葉系腫瘍(gastrointestinal mesenchymal tumor:GIMT)は,従来そのほとんどが平滑筋腫または平滑筋肉腫と考えられてきた.しかし免疫組織化学的手法の進歩に伴い,今日ではGIMTの多くがgastrointestinal stromal tumor(GIST)であると考えられるようになっている.
しかし,近年の急激な研究の発展は一方ではGISTという疾患概念について各研究者間に多少の混乱を生じさせていることも事実であり,早急なコンセンサスが必要である.その意味で日本胃癌学会のなかにGIST委員会が組織されたのはまさに時宜を得たものと言える.また本特集においても,基礎と臨床の各方面から一流の研究者が執筆されており,GISTについての今後の研究や治療のコンセンサスに大きく寄与するものと期待している.
臨床的には粘膜下腫瘍の形態をとり,組織学的には紡錘形細胞の増殖からなる消化管の間葉系腫瘍(gastrointestinal mesenchymal tumor:GIMT)は,従来そのほとんどが平滑筋腫または平滑筋肉腫と考えられてきた.しかし免疫組織化学的手法の進歩に伴い,今日ではGIMTの多くがgastrointestinal stromal tumor(GIST)であると考えられるようになっている.
しかし,近年の急激な研究の発展は一方ではGISTという疾患概念について各研究者間に多少の混乱を生じさせていることも事実であり,早急なコンセンサスが必要である.その意味で日本胃癌学会のなかにGIST委員会が組織されたのはまさに時宜を得たものと言える.また本特集においても,基礎と臨床の各方面から一流の研究者が執筆されており,GISTについての今後の研究や治療のコンセンサスに大きく寄与するものと期待している.
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