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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻2号

2004年02月発行

文献概要

特集 GIST(gastrointestinal stromal tumor)診療の最前線

胃GISTの悪性度診断

著者: 長晴彦1 円谷彰2 小林理2 西連寺意勲2 本橋久彦2

所属機関: 1三浦市立病院外科 2神奈川県立がんセンター消化器外科

ページ範囲:P.145 - P.148

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 要旨:胃GIST切除例41例の臨床病理学的特徴からその悪性度について検討した.現在までに10例が転移・再発をきたし,転移形式は肝・腹膜転移が多く,リンパ行性の再発はなかった.c-kit遺伝子変異陽性率は88%(36/41)と高いが,変異の有無や変異形式は転移再発と関連せず,腫瘍径・漿膜浸潤の有無・MIB-1 labeling indexが関与していた.また,生存期間との関係では漿膜浸潤の有無および腫瘍径が予後因子であった.現行のリスク分類による再発の予測は感度90%,特異度48%であり,今後は特異度も高い新たな分類が望まれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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