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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻2号

2004年02月発行

文献概要

特集 GIST(gastrointestinal stromal tumor)診療の最前線

GIST(gastrointestinal stromal tumor)の薬物療法

著者: 神田達夫1 大橋学1 富所隆2 中川悟1 畠山勝義1

所属機関: 1新潟大学大学院医歯学総合研究科消化器・一般外科学分野 2厚生連長岡中央綜合病院内科

ページ範囲:P.163 - P.168

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 要旨:KIT陽性消化管間質腫瘍(GIST)に対してメシル酸イマチニブ(グリベック(R))の保険使用が可能となった.イマチニブはKITキナーゼ阻害作用をもつ,いわゆる分子標的薬である.その特異な作用機序と高い抗腫瘍効果はこれまでの化学療法とは大きく異なり,治療を行う上でとまどうことも多い.本稿では,転移・再発性GISTに対するイマチニブ治療の成績と使用上の注意点につき概説する.イマチニブは50%を越える奏効率と90%を越える1年生存率を示し,代替治療のない転移・再発性GISTにあっては第一選択であり,標準的治療と言える.一方,治療中の自然再燃もあり,その長期成績は明らかではない.術前・術後の補助療法に関するデータは現在集積されつつある.イマチニブ治療にあたってはこのような臨床エビデンスの現状を十分に理解しておく必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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