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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻3号

2004年03月発行

特集 肝細胞癌治療の最前線

統合staging systemを用いた肝細胞癌の予後予測および治療法選択

著者: 鄭浩柄1 工藤正俊1

所属機関: 1近畿大学医学部消化器内科

ページ範囲:P.273 - P.278

文献概要

 要旨:肝細胞癌患者を簡便に層別化する方法として,癌の進行度および肝予備能の両者を併せたいくつかの統合staging systemが考案されてきた.それらのうち世界的にある程度有用性が評価されてきたCLIP scoreと,わが国にて最近注目されつつあるJapan Integrated Staging(JIS)scoreを用いて,3,884人の初発肝細胞癌患者の層別化を行い,staging system別に,また同一スコアグループにおいて初回治療法別に累積生存率を比較した.JIS scoreはCLIP scoreに比し,早期から進行病変まで幅広い患者の層別化,より正確な予後予測が可能かつ治療成績評価にも有用であり,とくに早期病変の多いわが国に適した統合staging systemと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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