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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻3号

2004年03月発行

文献概要

特集 肝細胞癌治療の最前線

肝細胞癌に対する外科切除

著者: 猪飼伊和夫1 藤井英明1 上杉毅彦1 波多野悦朗1 嶌原康行1

所属機関: 1京都大学大学院医学研究科消化器外科

ページ範囲:P.303 - P.307

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 要旨:肝細胞癌の治療法として肝切除は局所制御能の観点からみると最も優れている.術前の腫瘍因子と肝機能評価による適切な手術適応と術式の選択,手術手技の改善,周術期管理の向上により肝細胞癌の外科的治療は安全に行えるようになり,手術死亡は1%以下となった.第15回全国原発性肝癌追跡調査報告では肝切除全例の1年,3年,5年生存率は各々87.4%,69.0%,52.3%であり,単発腫瘍の治療成績は他の治療法と比較し良好である.また門脈腫瘍栓症例においても長期生存例が得られており,積極的な外科治療が望まれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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