文献詳細
臨床報告・1
初回手術から28年後に再燃した胆囊十二指腸瘻の1例
著者: 中川原寿俊1 川崎磨美1 古屋大1 吉光裕1 上田順彦1 澤敏治1
所属機関: 1国立福井病院外科
ページ範囲:P.343 - P.346
文献概要
胆囊十二指腸瘻は胆石症の合併症としてときおり経験されるが,手術の際,胆囊周囲の癒着が強いために一部胆囊を遺残せざるを得なかったり,瘻孔の閉鎖も困難となることがある1).しかしそれらの症例の長期経過については不明な点が多い.今回筆者は,胆囊十二指腸瘻を合併した胆石,総胆管結石手術から28年後に,総胆管結石にて発症した胆囊十二指腸瘻再燃の1例を経験したので報告する.
掲載誌情報