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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻3号

2004年03月発行

臨床報告・1

下大静脈に接した再発肝癌に対してマイクロ波凝固療法,エタノール注入併用療法が著効した1例

著者: 山村進1 江上格1 渡辺秀裕1 宮本昌之1 飯田信也1 田尻孝2

所属機関: 1日本医科大学附属多摩永山病院外科 2日本医科大学附属病院第1外科

ページ範囲:P.347 - P.350

文献概要

はじめに

 肝細胞癌に対する治療方法は肝切除術などの外科的療法に加え,肝動脈塞栓療法(TAE)や,エタノール注入療法(EIT)などが症例に応じて広く行われている.近年,マイクロ波凝固療法(microwave coagulation therapy:MCT)による良好な結果が報告されている1).しかし病変局在が右横隔膜ドーム内でそのうち肝静脈-下大静脈(IVC)接合部のものは手術的にも,凝固療法でも治療が最も困難である2).このような症例に対して,今回筆者らは,再発肝癌に対してEIT,MCTの利点を生かした治療法を行い,良好な効果を認めている1例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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