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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻3号

2004年03月発行

文献概要

臨床報告・1

早期直腸癌に対してcircular staplerで切除した1例

著者: 有田道典1 福田康彦1 小林剛1 田中恒夫1 土肥雪彦1

所属機関: 1県立広島病院一般外科

ページ範囲:P.363 - P.366

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はじめに

 自動縫合器を利用したPPH(procedure for prolapse and hemorrhoids)とよばれる痔核手術は,1993年にイタリアのLongo1) が始めた手技である.その有用性が報告され,本邦でも行われるようになり,当院においては1999年9月に導入してこれまで約200例の痔核症例に対して施行してきた2).この手技は実際の手術内容からは,stapled anopexy,stapled hemorrhoidectomyともよばれ,あくまでも直腸脱や痔核が対象であり,この際に用いられるcircular staplerを直腸の腫瘍性病変の切除に応用した報告はこれまでにみられない.

 当院におけるこれまでのPPH手術経験を踏まえて,早期直腸癌に対してcircular staplerを応用して完全切除し得た症例を経験したので,その有用性について報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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