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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻4号

2004年04月発行

特集 甲状腺癌治療の最適化を目指して

超音波検診の意義と発見微小癌に対する診療方針

著者: 柄松章司1 伊藤和子1

所属機関: 1トヨタ記念病院乳腺内分泌外科

ページ範囲:P.395 - P.399

文献概要

 要旨:1991年から当院健診センターでは女性に対して超音波による甲状腺検診を行っている.対象は40~50代が80%である.1991年から1995年までの5年間に15,190人が受診し,976人が要精検となり,癌59人が発見され,うち33例は微小癌であったため,小さな病変は精検しないことにした.1996年から2000年までは15,540人が受診し,要精検は453人,癌発見は30人,うち微小癌は10例であった.検診で見つかり1年以上経過をみた微小癌が15例あり(平均観察期間39か月),わずかに増大したものが4例,変化しなかったものが11例であったことから,当科では検診発見微小癌に対してはリンパ節が腫大しているものや甲状腺被膜への浸潤が疑われるもの以外は経過観察する方針をとっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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