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文献詳細

雑誌文献

臨床外科59巻4号

2004年04月発行

特集 甲状腺癌治療の最適化を目指して

甲状腺高分化癌局所再発例に対する外科治療

著者: 杉野圭三1 浅原利正2

所属機関: 1土谷総合病院外科 2広島大学先進医療開発科学講座外科学(第2外科)

ページ範囲:P.425 - P.430

文献概要

 要旨:再発甲状腺癌の治療は甲状腺癌治療で最も大きな問題である.特にハイリスクグループの治療には難渋することも多い.局所リンパ節再発では十分な郭清により再々発を防ぐ必要がある.気管,食道浸潤を伴う局所再発ではQOLを考慮し,できるだけ喉頭機能の温存に努める必要がある.特に反回神経浸潤を伴う場合には神経温存が不可能であれば積極的に反回神経再建術を行うべきである.再建困難例でも対側頸神経わなの利用や下咽頭収縮筋内での神経の露出により再建可能な症例もある.また,再三の再手術を行う症例も多く,内頸静脈のみならず周囲の側副血行路や神経温存にも配慮が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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